SWEET CAFÉ
プリンwith珈琲ゼリー
誕生STORY
~プリン市場への挑戦~
SWEET CAFÉブランドから生まれた
新たな挑戦の一つである「プリンwith珈琲ゼリー」。
その開発ストーリーをご紹介します。
STEP1:企画
プリン×コーヒーゼリーの意外な組み合わせに挑む
「プリンwith珈琲ゼリー」は、当社のSWEET CAFÉブランドから生まれた新たな挑戦の一品です。
もともと当社の主力商品はコーヒーゼリー。しかし、デザート市場全体で見ると、プリンの需要はコーヒーゼリーを大きく上回る規模があります。市場の大きなプリン分野にどう切り込むか——これが、開発の大きなテーマでした。
過去にもプリン商品を開発したことはありましたが、新ブランドとして出した際はうまく市場に浸透せず撤退。その経験を活かし、今回は既存のSWEET CAFÉブランドを活用しながら、新しいプリン商品を生み出せないかという視点で開発がスタートしました。
STEP2:試作
ブランドの強みを活かした独自性の模索
「SWEET CAFÉ」といえば、カフェでくつろぐようなひとときを家で楽しんでいただくためのデザートがコンセプト。シリーズの新商品としてプリンを取り入れるにあたり、どのような形でSWEET CAFÉらしさを出すかを検討するところからスタートしました。
当初はカフェオレ風味のプリンも候補に挙がりましたが、大手乳業メーカーとの差別化が難しく、市場で勝てる商品を生み出すのは困難だと判断。そこで、当社の強みである "カットしたコーヒーゼリー" を活かし、プリンと組み合わせる方向へシフトすることに。
しかし、プリンとコーヒーゼリーのバランス調整が最大の課題に。プリンの食感をしっかり固めるか、なめらかにするか、卵の風味を強めるか、ミルク感を活かすか…。甘さの加減も好みが分かれるため、社内で意見が割れる場面もありました。
開発部と企画チームが何度も試作と試食を繰り返し、山梨工場と東京でWEB会議を重ねたり、調整を進めました。最終的に「なめらかな舌触りのプリン×程よい弾力のコーヒーゼリー」 という絶妙なバランスにたどり着き、SWEET CAFÉシリーズならではの新商品が誕生しました。
STEP3:仕上げ
パッケージにもこだわり
― わかりやすさとブランドらしさの両立
商品の味が決まった後は、いよいよ発売に向けた準備が本格化。中でも特にこだわったのが、パッケージデザインでした。
プリンとコーヒーゼリーの組み合わせは珍しく、パッと見ただけではどんな商品なのかイメージしづらいかもしれない。だからこそ、直感的に伝わるデザインを作ることが最優先課題でした。1つのスプーンの上にプリンとコーヒーゼリーをのせた写真を載せたり、側面に中身の断面イラストを加えたり、カップを手に取ったときに「こういう構造なんだ」と分かる工夫を施しました。
しかし、デザインの方向性がすんなり決まったわけではありません。SWEET CAFÉシリーズの統一感を保ちながら、プリンの商品であることをどう打ち出すか——そこに一番悩みました。コーヒーゼリーの延長線として見せるのか、それともまったく新しい位置づけにするのか。デザイナーと何度もやり取りを重ね、ブランドの軸を崩さず、なおかつ新しさが感じられるデザインを模索していきました。
また、ブランドキャラクター「カフェ太」の使い方についても大きなポイントになりました。カフェ太はSWEET CAFÉシリーズの象徴的なキャラクターですが、これまでパッケージには名前を載せておらず、「リスのキャラは知っているけれど、名前は分からない」という人も多かったのでは、と思います。今回は、誕生10周年を迎えたタイミングでもあることから、パッケージに「カフェ太」の名前をしっかり掲載。これを機に、キャラクターの認知度を高め、シリーズ全体のブランド力をさらに強化する狙いもありました。
STEP4:販促企画
商品企画 N.M.さん
SWEET CAFÉブランドは長年コーヒーゼリーを中心に展開してきましたが、近年ラインナップが固定化してきたこともあり、新たな広がりを模索していました。そんな中で誕生したのが、「プリン with 珈琲ゼリー」です。
これまでのブランドイメージを活かしながら、まったく新しい顧客層にアプローチできる商品として開発を進めてきました。実際、発売後はこれまでSWEET CAFÉシリーズを手に取ったことがなかった方々にも興味を持っていただき、SNSでも多くの反響をいただいています。
今回の挑戦によって、SWEET CAFÉブランドの可能性が広がったと実感しています。この商品がより多くの方に愛され、ブランドの新たな柱として成長していくことを願っています。